護摩とはそもそも、供物を火に投げ入れて祈願するという意味のサンスクリット語(ホーマ・homa)の音写です。インドのバラモン教の火天(アグニ・Agni)を御本尊とし、供養して、魔を除き、福を求めるために行われた供犠を、仏教に取り入れたものです。
青蓮院では天台密教で用いる「建立護摩儀軌」に則して護摩壇を設けて、青不動明王を御本尊として招き、三昧流嫡流の修法を行っております。
護摩木を積み、爐(クンダ・Kunda)で燃やして、五穀・五香などを投じ、香油を注ぎ供養することによって、願主の煩悩を焼きつくして、所願を成就させるものです。願いに応じて、息災(災いを除き)、増益(幸せを増し)、降伏(悪を屈服させる)、敬愛(増益から一族の平安を願う)などがあり、祈願の趣旨を紙や木札に記したものを護摩札と称します。修法の後、これを導師から授かりますので、護符として大切におまつりしてください。
青蓮院では、台密の密教経典の原典にのっとり、満月の日に毎月護摩供を厳修しています。密教経典には満月もしくは新月に護摩供を修すれば、最も良く成就が得られると解かれております。この「月の力」を上手に利用することは密教の智慧であります。
青蓮院の月護摩は、午後2時から約1 時間かけて台密三昧流の本儀により、護摩供を修します。最初に導師の法話があり、終了後は湯茶の接待があります。満月の護摩のご利益についてはご参拝時に導師にお尋ねください。
令和6年満月ごよみ〜青不動明王護摩供厳修日/会場:将軍塚青龍殿
1月 | 新月11日(木)【初護摩 10:00,14:00】 |
2月 | 24日(土) |
3月 | 25日(月) |
4月 | 24日(水) |
5月 | 23日(木) |
6月 | 22日(土) |
7月 | 21日(日) |
8月 | 新月4日(日) |
9月 | 18日(水) |
10月 | 17日(木) |
11月 | 16日(土) |
12月 | 15日(日) |
月護摩は14時より将軍塚青龍殿にて厳修します。
祈祷料5,000円から。
*お札の郵送も承っております。