こんにちは。9月の護摩です。1ヶ月の経つのが何と早いことか。 10月も間近なのにまだ暑いです。
今日は東京や神奈川からもお詣りいただきました。ありがたいことです。
神戸の有名私立高校の3年生が自殺して、その原因がいじめによるものと判明、3人の同級生が逮捕されました。時津風部屋の新弟子が、やはりいじめと過度なしごきによって、稽古中に亡くなりました。いずれも、度を超したいじめや制裁であったことは明らかと思われます。
両者に共通のことは、いじめや制裁があまりにも常軌を逸した、そして過度なものになっていたことだと思います。人を殺す所まで追い込むと云うことは、どんなにすさまじいものだったか。理性や冷静な判断が遠のき、感情と欲望にただ身を任せた、けだものの様な行為と云えます。
今の世の中は、この事件に係わらず、なぜかとことんやってしまう傾向、つまり心(神経)が研ぎ澄まされているのか、逆に諸々の重圧で心(神経)が麻痺してしまっている状態にあるように思います。
神戸の事件の場合、有名私立高校で、入学するためにまず凌ぎを削って人を蹴落としてまで自分だけ入れれば良いとの考えの生徒が多いのではないかと思われますが、入学してもさらに有名大学を目指すための熾烈な競争があるのでしょう。そのような中では自ずと自分だけ良ければ良い。裏を返せば人が苦しんだり損することが、気持ちの上で、はけ口になるのではないでしょうか。
佛教の教えでは、人にはそれぞれこのような悪い心もあるが、同時に人の為に尽くす、人を思いやるやさしい心も併せ持っている。出来るだけ悪い心(煩悩)を抑えて、善いことを行うよう努力しよう。と説いています。
私は佛教の教えが人々の中に実践されて行けば、このような事件は起きないと思います。たとえ起きるとしても尊い命が奪われるまでに至らず、ほどほどのところで止まるものと思います。
今青蓮院では、東山の山頂の飛び地境内の将軍塚に国宝の画像青不動明王をおまつりする防火、防災の本格的な護摩堂の建立を計画しております。(現在の青不動像はやむなく複製の画像にお移り頂いて、本院内の本堂にて日々のお勤めを厳修しています)
この東山山頂の将軍塚の地は、京都市内を大パノラマで一望に出来るばかりか、紅葉、桜、桃の名所の境内庭園の中にあり、春、秋の景観は大変すばらしい所です。ここに皆様の心の安らぎとなる、そして佛教の教えにご縁を結ぶ道場を建設したいと思っております。
今日本人の心の中が、すさんで風が吹き抜けているようにも思います。この道場から広く、多くの人に佛教の教えの暖かさを発進したいと念願しています。
護摩のご参拝者にはご寄進ご協力の輪を拡げていただきたい旨お願いしています。詳しくは本ページの青不動明王ー大護摩堂建立を御覧下さい。
このブログお読みいただきありがとうございました。ぜひ一度、満月の護摩にご参拝下さい。ご参拝の折にはこのブログを見たと。
10月の護摩は、10月26日午後2時からお勤めいたします。 門主 東伏見慈晃 拝。
カテゴリ: 門主のお話 | 2007年09月28日 | コメント(1) | No Trackbacks
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