嬉しいニュースがあります。
青蓮院では東山山頂の青蓮院飛び地境内の将軍塚に、大護摩堂を建立する計画を永年進めてきました。その中で3年前に京都府所有の「平安道場」が老朽化して廃棄処分となっていたものを、保存運動している方がいらっしゃり、しかし思うように進んでいないことを知りました。それでは青蓮院が引き取って、移築再建し価値ある木造大建築の保存ができたらと考えました。
この「平安道場」は大正天皇のご大典記念に大正2年、府民の浄財を集めて「大日本武徳会の京都支部道場」として建てられた貴重な木造大建築です。戦後母体の会の組織はマッカーサーが解体し、建物は国から京都府へ移管され、京都府警の柔剣道の道場として使われていたのですが、老朽化して修復の維持管理が困難となり、京都府が廃棄処分を決定していました。
今では入手不可能な巨大なヒノキ材を使い、最高水準の木造建築技術により建造されていることも分かり、何としても保存再建したいと考えました。
昨年12月、京都府から無償譲渡を受け、東山山頂へ新たに建築する京都市の許可を目出度く先月の28日にいただく事が出来ました。京都府の承認、そして京都市の外部の審議会に計って建築の承認を得られるまで何と3年がかりました。やっと念願がかない、早速この3月から解体の作業にとりかかることになりました。
しかしながら新築と違い、取り壊して移築するには想像以上に手間と費用を要する訳で
およそ3億円が余分にかかることになります。
平成26年7月が完成予定ですが、この不足分の寄進をお願いに全国を駆け回るつもりです。
皆様の絶大なご協力をお願いいたします。
先月の初護摩の折にもお話ししましたが、思いを願いに高め、その願いを行動に移し、その行動を繰り返し繰り返し行うことで物事は成就していく。まさに今回のことはこのことに当たります。
お不動さまにしっかりと祈り、諸願を成就していきましょうとお話しました。
そして、この不足分の寄進が満願するまで、ご協力の輪を広げていただきますようお願いしました。
どうか、今後満願まで、ご自身の願い事の成就と併せてこちらの方も一緒に願って下さい。
お願いいたします。
カテゴリ: 門主のお話 | 2011年02月18日 | コメント(2) | No Trackbacks
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