平安時代からの人々の思いが込められた青不動
青不動明王は、平安当初は朝廷の中でお祀りし、皇室の方々に信仰されていました。そして天台宗の選ばれた高僧が青不動を如法に供養しご祈祷してきましたが、平安時代末になり、永年のご祈祷の功労として、特に皇室との縁の深かった当青蓮院に下賜されたと伝えられております。初めは国家の安泰や、皇室の安寧を祈願することが目的でしたので、当時の最高レベルの絵仏師によって精魂込めて描かれた礼拝画像であるといえます。
忿怒相と不動心で敢然と立ち向かう青不動
不動明王は、迷いの世界にいる衆生をただ優しく導くだけではなく、諸々の災難や心を悩ませ惑わせるものに、険しい怒りの表情(忿怒相)と、揺るぎない心(不動心)で、敢然と立ち向かいます。調伏・息災(悪行や煩悩を滅し、魔障を払う)の強大な力があり、煩悩を焼き尽くし、正しい道へと導いてくださいます。
毎日、護摩を焚いて御祈祷
青龍殿では煩悩を焼き払い、所願を成就させるために、ご開帳期間中、護摩を焚いて御祈祷をいたします。ぜひ青龍殿にお越しいただき、青不動明王に接して、煩悩を焼き尽くすということを感じていただく機会、きっかけになさってください。平安時代に思いを込めて作られ、高僧の手でご祈祷され、伝え引き継がれてきた青不動明王を目の前にすれば、青不動が諸願を成就する力が極めて高いお不動さんであることがひしひしと感じられると思います。ぜひこの貴重な期間に、一人でも多くのみなさま方がご縁を結ばれますようお祈り申し上げます。
青不動のご利益
青蓮院の青不動の主なご利益は下記の通りです。
身に降りかかる災いをおさめ、滅する |
念じる言葉の一例家内安全 / 交通安全 / 諸願成就/家内開運 / 旅行安全 |